セラピストに向く人の特徴

セラピストになるためのスクールって結構人気なのですね。
かく言う私も、セラピストスクールの学院長だったりします。

でも、学習すれば誰でもなれるってわけでもないんですよ。
やっぱり「向く人」っていうのがいるんですね。

資質としては、

1.身体が丈夫(仕事は肉体労働)
2.透明になれる人、我が強くなりすぎない人(内面的適性)


この2点を持ち合わせていることだと言えます。


「透明・・・それはセラピストの資質」
φ(.. ) メモメモ

さて、セラピストという職業に興味を持って聞いて欲しい話をしますね。

「2.透明になれる人、我が強くなりすぎない人(内面的適性)」
という言葉の意味をぜひお伝えしたいのです。

「透明」な気持ちを持っていないと、お客様の状態に合わせた施術より、
自分が覚えた技術をそのまま使おうとしがちなんですよ。

「全てお任せしますっ!」っていうお客様でもない限り、
お客様の体を直接触るセラピストである以上は、

・相手が訴える症状の原因をしっかり考える
・客観的に「身体のどの部分が悪さをしているか」まで連想する


こういう思考力やイメージ力が不可欠です。

その上で、お客様の体調を整えるサポートに徹する仕事なのですね。

例えば「肩がこる」というお客様に対して、
自分は肩もみ技術があるから全力で肩をもむぞー!って短絡的に施術を行うのではなく、
肩以外に違和感を訴えてるところはないかな?などと考えて、
全身における不和を解消することに努めて欲しいのです。

お客様だってその方が嬉しいですよね?

ところがほとんどのサロンスクールでの教育って、
「こういう場合は、まず背中やって、次に腰触って、次に足もんで」といったように、
一つの流れとして教えているのですね。

だから、お客様が訴える症状を真正面に受け取って、その部位に対する施術しかできないのです。


そういうセラピストは、腰痛を訴える人の原因が、
まさか噛み合わせにあるとは思いもしないでしょうし、応用をきかせた施術もできないでしょう。


「あえて逆行!みた的指導の想い」
\(*⌒0⌒)bがんばっ♪

手前味噌ですけど、だから私は「コース的指導」って行わないんです。

応用が利かなければ、お客様の体をいじっても意味ないですもん。
自分の頭で考えて施術する、なんてこともなくなりますし。

私は、手技自体はたくさん教えるのですが、どの場面でどの手技をチョイスして施術するかは、
実際にお客様の体を触りながら自分の頭で考える力が必要!そういうポリシーに基づいています。

そうでなければ、せっかく苦労して手技を身に付けた生徒さんも、
5年後10年後まで生き残っていけません。

だから私が思うに、

教育を受けた⇒すぐセラピストとして成功!ではなくて、
教育を受けた⇒相応に場数を踏む⇒徐々に素晴らしいセラピストに育つ!
これですよ、理想は。

習得した手技の数とか、筋肉の名前とか、骨の名称とか、
知識だけ豊富でもセラピストとしては不完全なのですね。

人間の体に触れる職業だからこそ、知識があることは前提中の前提として、
そこからどれだけ感覚を磨くかによってセラピストの質は全く変わっていくんですよ。^^

つまり、自分の手技を誇っているうちはまだ未熟!

何を言わずとも自らの思考と経験をもって不調の原因を探し当てる、
この「感性」によって熟する、と言って良いでしょうね。